【キャラバン】使い勝手の良いセカンドテーブルの作り方

キャラバンに乗っているなら、もはや必須アイテムと言えるのが後部座席の通称セカンドテーブル!

単純な構造でキャラバンカスタムの第一歩にもってこいのセカンドテーブルですが、作り方によって使い勝手が大きく変わります。

KEBは納得いくまで4回モデルチェンジしました

この記事では失敗から学んだ使い勝手の良いセカンドテーブルの作り方を詳しく解説します。

適当に作ったらこんな不具合が…

まずは、適当に作ったら起きた不具合を紹介します。

セカンドシートの背もたれを倒すとヘッドレストがテーブルに当たる

セカンドシートの下は貴重な収納スペースなので、車中泊ではセカンドシートの背もたれを頻繁に倒します。

その際ヘッドレストがテーブルに当たると、背もたれを倒す度にヘッドレストを外すかテーブルを持ち上げる必要があり、これが結構ストレスたまります。

 テーブル幅を広くしすぎてめちゃくちゃ乗り込みづらい

初めて作ったセカンドテーブル1号は長さ1200mmの天板でした。

なるべく広いテーブルにしたかったからですが、そこに落とし穴が…。

キャラバンはスライドドアのステップがシートと同じ幅しかないので、テーブルの幅を車幅一杯にするととても乗車しづらくなります。

ハイエースならスライドドア開口部の幅すべてがステップなので、車幅一杯までテーブルの幅を取ることが出来るのですが…。

これには奥様から大クレームを食らいました。

テーブルが邪魔でめちゃくちゃ乗りにくい!

乗り込みのしやすさと使い勝手のバランスを考えると、幅900mmがベストです。

イレクターパイプ用ジョイントで固定したら簡単に天板が外れる

セパレートバーに天板を固定する方法として、よくイレクターパイプジョイントが使われています。

KEBもイレクターパイプジョイントを使用していたのですが、天板の手前側の端に荷重を掛けるとテコの原理で簡単に天板がセパレートバーから外れてしまいました。

結果テーブル上の物が自分目掛けて滑り落ちてくるという、お湯でも沸かしていたらとても危険な状況になります。

子供がテーブルに体重を掛けたら…

考えただけで恐ろしいですね。

材料一覧と注意点

先ほど挙げた不具合を解決したセカンドテーブルを作るための材料です。

ペーパータオルホルダーとカップホルダー、引き出しはお好みでどうぞ。

品名 型番 サイズ
アイリスオーヤマ カラー化粧棚板 LBC-940N 900x18x400 1
SANEI サドルバンド PR60-25 呼び径 25mm
内径 33mm
2
矢崎化工 イレクターパイプ ブラック H-600 S BL Φ28mm
600mm
1
矢崎化工 イレクターアジャスター ブラック EF-1200S S BL Φ28mm 1
矢崎化工 イレクター ジョイント J-103 S BL Φ28mm 1
トラス タッピング M4 x 16mm 4本*
皿タッピング M3.5 x 16mm 3本
オプション
矢崎化工 イレクター ジョイント J-46 S BL Φ28mm 2
ideaco ペーパータオルホルダー WALL PT 1
OGUshow ステンレスカップホルダー OSE-RO012-SCS 2
ダイソー 取り付け式引き出し   幅124mm
長さ250mm
高さ40mm
2

* パイプ脚固定用のイレクタージョイントを設置する場合は、その分のトラスタッピングビスが追加で必要になります。

天板について

天板のサイズは900x18x400がおすすめ。

まず長さ900mmの理由ですが、不具合の項で説明したようにこれ以上長いと極端に乗り降りがしづらくなるからです。

次に奥行きですが、シート背もたれを倒した際ヘッドレストが当たらないギリギリのサイズが400mm。

これ以上大きくても小さくても使い勝手は落ちます。

ホームセンターなどで売っている化粧棚板のほとんどが板厚16mmですが、アイリスオーヤマの化粧棚板は厚さ18mm。

たった2mmの違いですが、長さ16mmのビスが打てるため圧倒的に強度が出るのでおすすめです。

固定金具(サドルバンド)について

天板をセパレートバーに固定する金具ですが、先ほど挙げたとおり定番のイレクタージョイントでは簡単に天板が外れるのでとても危険。

簡単には外せなくなりますが、サドルバンドでの固定がおすすめです。

天板は取り外さなくてもたためばセカンドシートは格納できますし、取り付けたままでユーザー車検も通りました(ディーラーや民間車検場では取り外すように言われるかも知れません)。

サドルバンドはサイズ表記がちょっと紛らわしいのですが、呼び径25mm、実寸の内径33mmの物を選びましょう。

セパレートバーの直径は約32mmなので、ガタつくことなく固定できます。

イレクターパイプについて

脚に使うイレクターパイプの径は、一般的なΦ28。

長さ600mmの物が販売されていますので、それを選べば切らずにそのまま使えます。

各オプションについて

  • 取り外した脚の収納用ジョイントは、特に邪魔になることもないので取付推奨です。
  • ペーパーホルダーはあればとても便利ですが、ちょっとお高いです。
    一覧表と違う商品を取り付ける際には、金具やジョイントの位置を変えることなく取り付けできるサイズの物を選んで下さい。
  • カップホルダーは小物入れとしても使えて便利です。
    ただし、調理等でテーブルを使う際に邪魔になるので一長一短です。
    KEBがまたセカンドテーブルを作ることがあったら、とりあえず付けないと思います。
  • 引き出しは特別な理由が無ければ付けることをおすすめです。
    割り箸やプラスプーン&フォークなどをサッと取り出せてとても便利ですよ。

セカンドテーブルの作り方

※画像のテーブルは改良を重ねたので、セパレートバーと天板の固定方法が図面や説明と異なります。

図を見れば分かると思いますが、一応補足しておきます。

サドルバンドの固定位置は、サイズが違う商品でも迷わないようパイプを天板の端から何mm離して固定するかで表しています。

イレクタージョイント J-46はジョイント本体と脚パイプが他の部品に干渉しない位置に取り付けて下さい。

注意

合板はビスによる木割れがしにくい素材ですが、念のためM4ならΦ3mm、M3.5ならΦ2.5mm、深さ14mm程度の下穴を開けた方がよいでしょう。
その際、天板を貫通しないようドリルビットの先端から14mmのところにマスキングテープなどで印をつけることをおすすめします。

1. カップホルダー用の穴開け

カップホルダーを取り付ける場合は、まずカップホルダー用の穴を開けます。

セパレートバーと干渉しないように、注意して穴を開けましょう。

2. イレクタージョイント J-103の取付

脚パイプを差し込む部分になるJ-103を皿タッピング3本で固定します。

3. サドルバンドの取付

サドルバンドは長辺の中心から260mmの位置、つまりサドルバンド同士の間隔は520mmで、辺の端から40mm離れた位置をセパレートバーが通るように固定します。

サドルバンドはセパレートバーのこの部分の外側に取り付ければOKです。

端から40mm以下にしてしまうと、セカンドシートの背もたれを倒したときにヘッドレストが天板に当たるのでそこだけ注意して下さい。

4. ペーパータオルホルダー、引き出しの取付

必要に応じてペーパータオルホルダーや引き出しを取り付けます。

取り外した脚パイプを取り付けた際干渉しない位置に固定しましょう。

5. 取り外した脚パイプ取り付け用のJ-46の取付

最後に脚パイプの取り付け用のJ-46を他のジョイントに干渉しない位置に取り付ければテーブルは完成です。

6. 脚の作成

脚は600mmのΦ28 イレクターパイプの片側にEF-1200Sというアジャスターを接着して作成します。

本来ならば専用の接着剤を使うのですが、負荷が掛かる箇所でもないので瞬間接着剤で問題ないでしょう。

ダイソー 取り付け式引き出しが超便利

ダイソー 取り付け式引き出し

サイズ:幅12.4x奥行き25x高さ4cm
価格:220円(税込)
カラー:白、グレー

最近追加でダイソーの取り付け式引き出しを2個取り付けました。

割り箸やプラスプーン、フォークなどのカトラリーなどを入れられるのでとても便利。

ただし、家庭用の商品ですので車内で使用するにはちょっとした加工が必要です。

テーブルへの固定方法はマジックテープがGOOD

この引き出しは取付面に粘着シールがついているのですが、取り外したい時に不便です。

KEBは粘着シールにクリアファイルを切った物を貼り、その上にマジックテープを貼り付けました。

これで汚してしまったりしても取り外して洗えるようになります。

運転中に開かないようにする

外枠と引き出しをマグネットシートで固定してみましたが、マグネットシートでは運転中に開いてしまいました。

100均の超強力マグネットを使用したら、ちょうど良い固定力で開くこともなかったのでおすすめ。

KEBは外枠と引き出しがツラで閉じられるように、磁石と同じサイズの穴を開けて埋め込みました。

穴を開けるのが面倒でしたら、磁石の厚み分引き出しが出てしまいますが位置を合わせて貼り付けるだけでも良いかと思います。

テーブルに取り付けたらほとんど見えない部分なので気にならないでしょう。

なお、超強力マグネットの固定はそれなりの接着力が必要です。

KEBはセメダインのエポキシ系接着剤 ハイスーパー5を使用しました。

くれぐれも、磁極を間違えないようによく確認して取り付けましょう。

でないと、絶対閉じられない引き出しが出来上がりますw

まとめ

調理や食事、パソコン作業やくつろぐ時など、セカンドテーブルは車中泊をしなくても自家用キャラバンには必需品です。

ジョイントと金具の固定位置さえ気を付ければ、とても簡単に作れます。

ぜひキャラバンカスタムの第一歩としてチャレンジしてみて下さい。

セカンドシートが超快適空間になりますよ。

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