キャラバンのユーザー車検で車高がアウトだったので構造変更してみた

キャラバンの初めての車検で構造変更をしてきました。

内容としては車高199cm→192cmと車両総重量2930kg→3110kgの変更です。

まず、1.5インチのダウンブロックで車高が7cmも落ちていることに驚きました!

注意

この記事の内容はユーザー車検の場合で、ディーラーなどはもっと厳しいと思います。
車検場、検査員によって判断が異なる可能性があります。
また、普通車ではなく小型貨物車についての記事です。

車検時のキャラバンの仕様

フロアパネル、サブバッテリーシステム、ベッドキットのフレーム、電子レンジをつけたまま車検場に持ち込みました。

ダウンブロックは玄武の1.5インチです。

継続検査中に案の定「ダウンブロックがついているのでこの後新規レーンで車高の測定をして下さい。」と言われました。

で、測定の結果がこれ。

車高が192cm(-7cm)、車重が3110kg(+180kg)でしたorz

まあ、車高は1.5インチ落としてる時点で4cmだし、更に荷物で下がってるはずで始めから諦めてましたが問題は重量です。

「荷物」としては

  • フロアパネル:17kg
  • ベッドフレーム:10kg
  • サブバッテリーシステム:45kg(配線・コンパネ含む)
  • 電子レンジ:10kg

ここまでで82kg。

あと外せるにしてもスペアタイヤの10kg程度。

増えた分の180kgどころか2トン台にするための110kgも減らせる気がしません。

仮に今年はサブバッテリーシステムと電子レンジ、ベッドキット、フロアパネルを降ろしたとしても、来年降ろさないで車検を受けて重量量って下さいと言われないとも限りません。

現に継続検査中もサブバッテリーシステムと電子レンジを見た検査員全員に「これ何ですか?」と聞かれ、どうせ車高測るから重量のことは今言わなくてもいいって検査員同士で話していました。

ちなみに、KEBに車高を戻すという選択肢はありませんw

なので、このままサブバッテリーシステムなどを積んだまま、3トンオーバーで構造変更することに決定!

4,100円ほど重量税は上がりますが、これで面倒くさい荷物を降ろさずに車検を受けることが出来れば安いもんです。

車高と車重に関して

ダウンブロックを入れている→必ず車高を測られる

車検では必ず下回りを見るので、ダウンブロックは必ず見つかります。

1インチなのでひょっとしたらスルーされるかもなんて甘い期待は捨てましょうw

まず間違いなく別レーンで車高を測って下さいと言われます。

50kg以上重くなっている=構造変更ではない

先ほど挙げたように、今回車検を受けたキャラバンは車高-7cm、重量+180kgでした。

そこで検査員から言われたのは

  • この状態のまま車検を通すには構造変更が必要。車両総重量が3トンを超えるので重量税が高くなる。
  • 車高を戻して±4cmになれば、重量+180kgだろうが継続車検で重量税もそのまま

車両のサイズが同じで同一性を確認出来れば、180kg増だろうが継続検査に通るそうです。

ここら辺は車検場や検査員によって判断が分かれそうですが、時間があるならとりあえず降ろすのが面倒な物はそのままにして車検を受けてみるのが良いかもですね。

その他

  • セカンドテーブルをセパレートバーにつけっぱなしでも問題なかった。
  • 最大積載量を減らして車両総重量を3トン以内にすることは出来ない。
  • ドルフィンアンテナ等で車高を±4cm以内にするのはその時の検査員の判断次第と口ごもられたw
  • 車両の測定データ(審査結果通知書)を貰えば、2週間以内に手続きすれば追加の検査手数料は不要。

継続検査→構造変更の流れ

とりあえず、継続検査を受けてみて必要なら構造変更する場合の流れです。

ユーザー車検を予約する
事前準備
  • セパレートバーの装着
  • ホイールキャップ取り外し
  • 極力荷物を降ろす
ユーザー車検窓口で受付
車検証と自賠責保険証書を持参
自動受付機がある場合は自動車検査票が印刷されます
印紙購入・自賠責保険更新
  • 自動車検査登録印紙 2,200円
  • 自動車重量税印紙 12,300円
  • 自賠責12ヶ月 12,850円
継続検査コースへ
測定が必要な場合別レーンへ並ぶよう指示されます
別レーンで車両測定
ここで構造変更が必要か判断されます
構造変更する場合
検査手数料の不足分300円の印紙を購入
自動車重量税が変更になる場合は不足分も購入
OCR申請書第2号様式を入手
申請書や検査票などすべての書類に自動車登録番号と車台番号を記入
書類を申請窓口に提出
交付窓口で車検証とステッカーを受け取って終了

構造変更の必要書類

  • 車検証
  • 自動車検査票
  • 自賠責保険証明書
  • OCR申請書第2号様式(検査後に用意すれば大丈夫)

点検整備記録簿は印紙を買うとき一緒に買わされましたが、不要ですと申請窓口の方に突き返されましたw

自動車税の納税証明書も原則不要です。

構造変更の費用

カッコ内は4ナンバーキャラバンの継続検査の料金です。

検査手数料 2,500円(2,200円)
点検記録簿 30円
自動車重量税 16,400円(12,300円)
自賠責保険料 12,850円(12ヶ月)
合計 31,780円(27,380円)

車検証はこうなる

無事、新しい車検証を取得出来ました。

車高は192cm、車両総重量は3110kgになっています。

型式指定番号、類別区分番号は空欄ですが車台番号、型式は変わらず「改」も付いていないので安心しました。

型式指定番号、類別区分番号は備考欄に記載されるという情報がありましたが、新様式になったせいか記載されていません。

車検証と一緒にもらえる自動車検査証記録事項に記載されているので、無くさないように車検証と一緒に保管しておきましょう。

任意保険はどうなった?

私が加入しているのは某ネット専用自動車保険ですが、告知義務事項を見ると

①被保険自動車の車名、登録番号、車台番号、用途車種、型式、初度登録年月、車両所有者
②記名被保険者の住所・氏名・性別・メールアドレス・生年月日
③被保険自動車の使用目的
④被保険自動車の年間予定走行距離
⑤過去13ヵ月以内に被保険自動車に締結されていた自動車保険契約(共済契約を含む)の会社名、証券番号、等級、事故あり係数適用期間、事故件数
⑥契約締結時の記名被保険者の運転免許証の色
⑦他の保険契約(共済契約を含む)

となっており、車高、車両総重量、型式指定番号、類別区分番号の変更は告知義務事項ではありません。

メールでも問い合わせてみましたが

車検の際、「車両重量」などの内容変更により車検証に「改」がついたり、用途車種が小型貨物から普通貨物へ変更されたなど、お車の情報に何か変更がある場合、当社へご連絡をお願いいたします。

と返答があったので特に連絡もせずそのまま継続しています。

大抵の保険会社は改がつかない車高変更程度ならば告知義務はないと思いますが、自己責任でよく確認することをお勧めします。

まとめ

車高変更程度の構造変更ならユーザー車検未経験の一般人でも案外手軽に行えると思います。

ただし、構造変更時の車両総重量が3トンを超えていると車両重量税が高くなります。

また、任意保険で問題になる会社もあるので、よく調べておきましょう。

最後に元も子もない話をしますが、ノーマルの車高を許容できるのであれば例え1インチだろうが車高ダウンは絶対止めといた方がいいですw

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