パススルー充電は本当に危険?LiTimeに聞いた安全性と寿命の真実【リン酸鉄リチウムイオンバッテリー】

充電しながら電気機器を使えるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの「パススルー充電」。

便利ですが、「バッテリーが過熱して危険」「バッテリーの寿命が縮む」とよく言われています。

この記事では、本当に過熱して危険なのか?劣化はするのか?をリン酸鉄リチウムイオンバッテリーメーカーのLiTimeに問い合わせたので紹介します。

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パススルー充電って何?メリットは?

パススルー充電は、バッテリーを充電しながら電気機器を使用できる機能で、これがそのまま最大のメリットです。
例えば、モバイルバッテリーを充電しながらスマホも充電できるイメージ。

バッテリーがパススルー充電に対応しているかは搭載されているBMS次第ですが、ほとんどのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが対応しています。

私が使っているLiTime製バッテリーももちろんパススルー充電対応なので、充電中でも安全に電気機器を使うことができます。

「過熱」「寿命低下」は本当か?LiTimeに聞いてみた!

よく耳にする「パススルー充電は過熱して危険」「寿命が短くなる」といった声。
私自身も何となく不安を感じていたので、極力パススルー充電は避けてきました。

ですが、本当に危険なレベルで過熱したり、極端に寿命が縮むのであれば、メーカー側が禁止にしているはず。

そこで、70AのDCエアコン使用中に外部電源で40Aの充電を行うという条件で、LiTimeに直接質問してみました。

御社のバッテリーは「パススルー充電」に対応していますか?

弊社のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、充電と放電を同時に行う「パススルー使用」にも対応しております。
そのため、DCエアコンを使用しながら外部電源で充電していただくこと自体に問題はございません。

バッテリー本体が過熱して危険ということはないの?

充電と放電が同時に行われるため、単純な放電のみと比べるとBMSやセルに一時的な負荷はかかります。
ただし、通常の使用環境下であれば、BMSにより温度・電流が適切に管理されており、ご懸念のような危険温度に達することは基本的にございません。

では、バッテリー端子の温度はどうなる? 充放電で相殺されるからむしろ温度は下がる?

ご認識の通り、放電電流と充電電流が同時に流れる場合、理論上は相殺される部分もあります。
しかし実際には、端子やBMS内部の回路では電流の変化や制御ロスが発生するため、放電のみの場合と比べて若干の発熱が見られる場合があります。
通常の運用では危険な温度には至りませんが、端子周囲の温度上昇はわずかにある、という認識で差し支えありません。

パススルー充電を長時間連続稼働するとバッテリー寿命は縮む?

通常使用に比べれば寿命(サイクル数)は若干減少する可能性があります。

  • 12時間連続稼働 × 100回 → 数回減る程度
  • 24時間連続稼働 × 100回 → 数十回減る可能性あり

あくまで目安ですが、長期的に見ても影響は限定的です。

LiTimeの回答まとめ

  • LiTime製バッテリーは問題なくパススルー充電が可能
  • 過熱リスクはBMSで制御されるので基本的に心配いらない
  • 寿命への影響はごくわずかで、極端に縮むことはない

12時間連続でDCエアコンを使いながらパススルー充電をする機会はそれほど多くはないでしょう。

それを100回やって数回サイクル数が減る程度なら、LiTimeバッテリーはサイクル数4000~15000回あるため実用上ほぼ無視できるレベルです。

適切な配線の選定と取り付けをしていれば、問題になるようなことはなさそうです。

まとめ

LiTimeのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、パススルー充電による過熱や劣化もほとんどなく、安心して使えます。

車中泊では、天候や時間に左右されるソーラーパネルより、外部電源でのパススルー充電の方が安定して大容量充電できるのが最大のメリットです。

冷蔵庫や照明はもちろん、エアコンも長時間使えて、快適で安心な車中泊をサポートしてくれます。

 

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